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長野県初 人工衛星「ShindaiSat“ぎんれい”」命名者銘版製作についてご報告

2013.08.30  【社外活動

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当社では、信州大学を中心に長野県初の人工衛星「ShindaiSat」の打ち上げを目指し発足した産学官連携による研究会へ参画する中で、人工衛星名称募集より決まった“ぎんれい”の命名者銘板の製作を請け負わせていただきました。11月にはこの銘版も内部に取り付けられた機体が宇宙航空研究開発機構(JAXA)へ引き渡され、計画では来年2月頃に打ち上げられる予定でおります。

当社がこの研究会へ参画することになったきっかけは、一昨年正月の新聞記事を社員が目にしたことに始まります。そこには世界初の可視光通信を行う人工衛星であると共に、製作における長野県内での「協力工場募集」と言う記事が載っていました。「ネジ一本でもいいから自分達の作ったモノを宇宙へ上げたい!!」という社内の声に押されて、何がお手伝いできるか分からないまま参画した勉強会でしたが、私たちの夢は金型製作で培ってきた金属加工技術を元にアルミで製作した“ぎんれい”命名者銘版となって宇宙へ飛び立つことでまもなく叶えられます。

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人工衛星“ぎんれい”概要・開発の背景として、信州大学中島・酒匂研究室では、信州大学が立地する長野県には森林が豊富に存在しており、これらの森林を人工衛星を用いて宇宙空間から観測することにより、効率的に調査・管理することができると考えています。しかし、観測で得られる画像データのデータ容量は膨大なものになります。得られたデータをすばやく地上に伝送するには既存の電波通信ではなく、高速伝送が可能な新しい通信方式が必要となります。そこで、当研究室が着目したのがLEDによる可視光通信です。LEDは消費電力が小さく、高周波応答特性に優れており、低消費電力で高速通信を実現するのに適したデバイスだと考えられました。更に機体サイズを小型化することで安価に衛星開発、打上を可能にすることも目的とした超小型衛星として「ShindaiSat」は開発されてきました。 ShindaiSatによりLEDによる可視光通信技術が確立されれば、様々な分野での応用が期待されます。

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超小型衛星の開発と合わせて、信州大学と信濃毎日新聞社の共催によるShindaiSatの愛称の公募が行われ、2013年元旦“ぎんれい”と命名されたことが発表されました。“ぎんれい”は雪を頂く信州の山々を表す「銀嶺」と、宇宙で輝く衛星のイメージが重なり光を用いた実験への期待も感じさせる点が選考理由とのことです。

社員一同、ShindaiSat“ぎんれい”の無事な打ち上げ成功と世界初の衛星による可視光線通信の実現を心より応援しております。「技術で夢を創る」を合言葉に、これからも私達は地域社会へ技術で貢献して参ります。

ShindaiSat“ぎんれい”ホームページ
http://www.shinshu-u.ac.jp/shindaisat/